MKKE女子の独白。
優しく“攻める”という勇気。
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目次
- ① 導入:はじめてMKKEを予約した夜。
- ② 第一章:罪悪感と興味のあいだで。
- ③ 第二章:彼の無防備さに、心が震えた。
- ④ 第三章:責めることは、抱きしめることだった。
- ⑤ 結び:MKKEで出会った“わたし”という存在。
① 導入:はじめてMKKEを予約した夜。
はじめてMKKEを予約した夜、指が震えた。
「女性が攻める」——その言葉が、ずっと頭の中で渦を巻いていた。
受け身が苦手なわたしでも、誰かを“攻める”なんて、何か悪いことのように思えて。
けれどほんとうは、ただ“誰かを信じたい”だけだった。
支配したいわけでも、優位に立ちたいわけでもない。
ただ、誰かに触れて、
「わたしはここにいる」って確かめたかったのかもしれない。
それを叶えてくれる場所が、MKKEだった。
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② 第一章:罪悪感と興味のあいだで。
昔から、「優しい女」でいることが正解だと思っていた。
怒らない、求めない、甘えるより先に察する。
そんな生き方をしてきた。
でも、その優しさの奥にいつも小さな衝動があった。
“もし、わたしが主導したらどうなるんだろう?”
“相手を包み込むように支配したら、どんな顔をするんだろう?”
そんなことを考える自分を、ずっと恥ずかしく感じていた。
優しく支配したときだけ、胸の奥がうずく。
それを「変な性癖」だと決めつけて、見ないふりをしてきた。
だけど、MKKEはその「変」を否定しなかった。
罪悪感を、そっと包み込む場所だった。
「攻めてもいい」「優しさは奪うことじゃない」
そう言ってくれた言葉に、救われた気がした。
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③ 第二章:彼の無防備さに、心が震えた。
初めて彼に会った日。
部屋はあたたかくて、静かで、
聞こえるのは呼吸と時計の音だけだった。
目の前にいるのは、
わたしよりもずっと落ち着いた男性。
でも、その瞳の奥には、
どこか懐かしい寂しさが見えた。
彼が目を閉じた瞬間、世界が静かになった。
わたしの中で何かが溶けた。
“この人を壊すんじゃなく、守りたい”
そんな気持ちが、ゆっくりと胸の奥に広がった。
触れるたびに、彼の呼吸が変わる。
それを感じるたびに、わたしの中の恐れが
「信頼」に変わっていった。
“責める”って、なんて繊細なんだろう。
その無防備な姿を前にすると、
ほんとうは、怖くてたまらなかった。
彼の痛みを刺激してしまわないように、
彼の過去に触れないように、
わたしは何度も息を整えた。
それでも、彼は目を閉じたまま、
「大丈夫だよ」と言うように小さくうなずいた。
その瞬間、
“受け入れてもらえる優しさ”を初めて知った気がした。
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④ 第三章:責めることは、抱きしめることだった。
人の身体って、不思議だ。
力を抜いていくほど、触れる手がやさしくなる。
わたしの指先も、次第に彼の呼吸に馴染んでいった。
“支配する”でもなく、“導く”でもない。
ただ、同じ温度で生きていることを確かめ合う。
その時間の中で、
「責めることは、抱きしめることなんだ」
そう思った。
彼の身体に触れながら、
わたしは自分の中の何かを癒していた。
恋でもなく、性愛でもない。
もっと静かで、もっと優しい“ふれあい”。
ほんとうは、怖かった。
人を信じること。
やさしさの中に自分を委ねること。
でも、MKKEで彼と向き合う時間は、
そんな恐れさえも、赦してくれた。
彼の頬に触れると、
心が“あたたかくて苦しい”感じがした。
その矛盾が、たまらなく人間らしかった。
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⑤ 結び:MKKEで出会った“わたし”という存在。
あの夜の帰り道、
手のひらがまだ少し温かかった。
彼を責めながら、ほんとうはわたしが抱きしめられていた。
彼の静かなまなざしに映っていたのは、
“わたし”という存在そのものだった。
もう、「優しい女」は我慢するだけの女じゃない。
やさしさには、強さがある。
攻めることは、奪うことじゃない。
愛する力の、もうひとつの形だ。
MKKEに出会って、
やっと自分の中の“愛の形”を許せた気がする。
誰かを信じるということは、
自分を信じることでもある。
そして、信じることは——
とても、官能的な行為だと思う。
だから、これからもわたしは、
恐れながら、やさしく攻める。
MKKEの灯りの下で、
ほんとうの“わたし”を、
静かに抱きしめながら。
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